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資産管理・財務 | 公開日 | 更新日

不動産オーナーの資産管理入門|資産の棚卸し・収支の把握・融資と財務の考え方

資産の棚卸しの進め方

不動産を複数お持ちの方や、相続で資産を引き継いだ方は、「全体でどのくらいの資産があるのか」が分かりにくくなりがちです。資産管理の第一歩は、持っているものを一覧にして、全体像をつかむことです。

次の項目を、物件ごとに整理してみましょう。

項目 確認する内容
物件の概要 所在、種類、面積、築年数、名義
利用状況 自宅、賃貸、空き家、遊休地など
評価の目安 固定資産税評価額、査定額などの参考値
借入 借入先、残高、金利、返済期間
収支 家賃収入、経費、手元に残る金額
課題 修繕、空室、名義、共有など

評価額は、使う基準によって数値が異なります。固定資産税の評価額、相続税の評価、実際に売れる価格は、それぞれ別のものです。目的に応じて、どの基準を使うかを決めましょう。名義や権利関係の確認には、法務局の登記情報を使います。

一覧表では、評価の欄を、固定資産税評価額、相続税の評価、査定額などの売却の目安の3つの列に分け、それぞれ更新した日付も残しておくと、いつの数字か分からなくなる混乱を防ぎやすくなります。棚卸しの進め方は、不動産の資産棚卸しのやり方で整理しています。

収支の把握

物件ごとの収支を、定期的に見える形にしておくことが大切です。

  • 収入:家賃、共益費、駐車場代、更新料など
  • 経費:管理委託料、修繕費、保険料、固定資産税、清掃・設備の費用など
  • 借入の返済:元金と利息
  • 手元に残る金額:収入から、経費と返済を差し引いた金額

不動産所得の税金は、収入から必要経費を差し引いて計算します。建物の購入費用は、減価償却という形で、耐用年数に応じた年数にわたって経費にしていきます。帳簿のつけ方や、経費にできる範囲は、国税庁の公開情報や税務署、税理士にご確認ください。

今後の修繕の予定も見える形にしておくと、突然の出費に備えやすくなります。屋根や外壁、給排水設備などは、時期が来たらまとまった費用がかかります。賃貸経営の収支の整理は、滋賀で賃貸経営を見直すも参考になります。

中長期の修繕の予定は、決算や確定申告の時期など、見直す時期を決めておくと、続けやすくなります。修繕の備え方は、賃貸経営の修繕計画の立て方で整理しています。

融資と財務の基本

不動産のオーナーにとって、融資との付き合い方は、財務の中心になります。

  • 借入の全体を把握する:複数の借入がある場合、金利、残高、返済期間を一覧にします
  • 返済の負担を確認する:収入に対して、返済が重くなりすぎていないかを見ます
  • 金利の変動に備える:変動金利の場合は、金利が上がったときの返済額を試算しておきます
  • 手元の資金を確保する:修繕や空室に備えて、すぐ使える資金を持っておきます
  • 借り換えや返済方法の見直し:条件によっては、負担を軽くできる場合もありますが、手数料などの費用もかかります

融資の条件は、金融機関や時期、物件の評価、借りる人の状況によって異なります。判断が難しいときは、金融機関の担当者や、税理士、ファイナンシャルプランナーなどにも相談しましょう。金融庁の公開情報も、参考になります。

資産の組み替えの考え方

資産の組み替えとは、保有する不動産を売却して別の資産に買い替えたり、建て替えや用途の変更を行ったりすることです。次のような考え方があります。

  • 売却して、借入を減らす:財務の負担を軽くします
  • 収益の少ない物件を手放し、条件のよい物件に入れ替える:全体の収益を整えます
  • 使っていない土地や空き家を、売却または活用する:維持の負担を減らします
  • 建て替えや、用途の変更を行う:需要に合わせて価値を見直します

組み替えには、売却にかかる費用、税金、買い替えの費用など、さまざまなコストがかかります。実行する前に、手元に残る金額を試算し、税金への影響を専門家に確認してください。税金の全体像は、不動産と暮らしのお金・税金の基礎知識で、場面ごとに整理しています。

売る、持ち続ける、建て替えるのどれを選ぶかは、収益性、今後の修繕の負担、次の世代へ引き継ぎやすいかの3つの軸で、物件ごとに並べると比べやすくなります。数字だけでなく、ご家族の希望や、管理にかけられる手間も、判断に加えましょう。

不動産を法人で所有・運営する方法を検討される方もいらっしゃいます。法人にすると、税金や手続き、将来の相続の取り扱いが変わることがあり、メリットだけでなく負担も増えます。個別の状況によって判断が異なりますので、税理士などの専門家に相談したうえで検討してください。

専門家との連携

資産管理は、1人の専門家だけで完結しないことが多くあります。目的に合わせて、専門家を使い分けましょう。

相談したいこと 主な相談先
税金、申告 税理士、税務署
登記、名義の変更 司法書士、法務局
融資、資金計画 金融機関、ファイナンシャルプランナー
売却、購入、賃貸、管理 不動産会社
契約や権利の問題 弁護士

それぞれの専門家に別々に相談すると、話がかみ合わないことがあります。物件の一覧表や、収支の資料をまとめておくと、複数の専門家に同じ情報を伝えられ、助言の食い違いも防ぎやすくなります。

相続を見据える場合は、名義が誰になっているか、共有の物件がないか、遺言書の有無と保管場所も、一覧表に書き加えておきます。相続の流れは、滋賀で不動産を相続したらで整理しています。

相談の進め方

資産管理は、課題が複数の分野にまたがるため、「何から手をつけるか」が分からなくなりがちです。次の順に整理してみましょう。

  1. 資産の一覧表をつくる(物件、評価、借入、収支)
  2. 気になっている課題に印をつける(空室、修繕、借入、名義、相続など)
  3. 目的を決める(収益の改善、負担の軽減、次の世代への引き継ぎなど)
  4. 必要な専門家に、順番に相談する

収益や資産の見直しについては、不動産ソリューションの相談窓口でも承っています。投資の観点は、滋賀で不動産投資を始める前にも参考になります。ほかの資産管理の記事は、資産管理・財務の記事一覧からご覧いただけます。

判断に迷うときは、ページ内の相談窓口もご利用いただけます。ご相談内容に合わせて、事業者をご案内しています。

監修:Terra Keystone 代表(宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士)

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